コミュニケーションというと「どう話すか?」ということがメインになりがちですが
最近は「どう聴くか?」ということの重要性もよく聞くようになりました。
数年前には「Listen」という本がベストセラーになりましたし、
最近は上司と部下の対話も上司が一方的に話すのではなく、部下の話を聴くようにということもよく言われています。
「傾聴」はコーチングの4大スキル(「傾聴」「質問」「承認」「フィードバック」)なので、コーチングを学ぶ講座では必ずと言っていいほど傾聴を取り扱います。
その中で印象に残っている一つが「傾聴」の簡単なワークです。
方法はとても簡単
最近「嬉しかったこと」というテーマで
1. 2分間は話している相手に全力で関心を寄せる態度で聞く
2. 2分間は話している相手に全く関心を寄せない態度を示して聞く
これをペアで交代してやります。
1の時は話をしていてもとても気持ちいいですし、聞く側になっても話がどんどん入ってきます。
衝撃的なのが2です。目の前にいる相手がそっぽを向く、むすっとされる、スマホを見る。。たった2分なのに話が続かなくなります。
また聞いている方も不思議と話が入ってきません。
メラヴィアンの法則はご存知でしょうか?
人がコミュニケーションを図る際、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で、相手に影響を与えるという心理学の法則なのですが、まさにこのワークは言葉以外(特に視覚)の影響力がわかるものですね。
https://www.kaonavi.jp/dictionary/melabians-law/
ワークのあと自分でも反省しました。
目の前にいるから確かにつらかったけど、少し距離があるところで家族や同僚に2の態度取っていることあるな~と。
話をしている相手を前にスマホを見たり、PCで他の作業をしていたり
そして自分がそういう態度をとられるときも、最近は慣れたけれども「聞いてもらえてないな」という思いがあることも思い出しました。
人は少し衝撃的な経験をしないと気づけないこともあります。
もし、傾聴について考えてみたいと思われたら一度友人や職場でやってみて感想を述べあってみてはいかがでしょうか?
聴くこと・聴いてくれることの大切さを実感できるのではないかなと思います。
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